「俺のターン!ドロー!!」
-ルールまたは効果に従って
自分の山札の一番上のカードのみを
必ず規定枚数手札に加える
これを「ドロー」と呼ぶ
おそらくこれが正式な定義だと思う。
で、なんでこの考えに至ったか説明する。
TCGで手札を増やす場合、
一般的TCG | ビルディバイドでの表記 | |
ドロー | 上記説明 (山札の一番上のカードを云々) | X枚引く |
サーチ | 山札の中(未公開領域)のカードを 確認して手札に加える | X枚手札に加える |
サルベージ | 山札以外(公開領域)のカードを 確認して手札に加える | Xを手札に戻す |
上の表のような違いがある。
では
「山札の上から1枚を確認し、それが特定のカードならば手札に加える。
特定のカードでなければ山札の上に置く。」
という効果ならば、これはドローになるか。
答えはNOである。なぜなら
『必ず』規定枚数手札に加える
の『必ず』の部分に弾かれるからである。
特に山札の内容を確認して手札に加える場合、確認したカードを手札に加え
「手札に加えなかったカードは◎◎」
という一文が入るものがサーチ、手札に加えるというドロー方法になる。
(上記のカードならばサーチになる)
多くのカードゲームはその確認範囲が
・山札の上から数枚、多くて山札の10%(4~6枚)程度
が一般的である。さらに効果使用エネルギーも含む。
遊戯王のサーチカードは
・エネルギー不要
・サーチ対象が基本的に山札全て
になっているからサーチが強いのである。
デジタルTCGだとサーチ対象は山札、墓地、追放領域の中からすべてを調べるが
「サーチ対象からランダムに1枚手札に加える」
という処理が追加される。つまり山札の中から手札に加える対象を自動サーチしたのちそこからドローするような効果になっているのだ。
ここで考えたのが
「山札の一番上の内容がわかっていながら一番上のカードを手札に加えたらサーチなのかドローなのか」
と言う点である。
結論、これはドローである。なぜなら遊戯王に天変地異というカードがある。
天変地異/永続魔法
[永続]お互いのプレイヤーはデッキを天地反転してデュエルする。
これだと内容わかっているのにドローなのかサーチなのかという事になる。
結局重要なのは「カードの効果で山札の内容がわかっていること」ではなく
自分の山札の一番上のカード『のみ』を『必ず』規定枚数手札に加える
ということには双方引っかかっていないのだ。
山札の一番上のカードは解っていても必ず手札に加わるし必ず手札に加えるという内容にも引っかからない。
さてココまでドローのことについて触れてきたが、実はこのドローでも超えられない制約がある。それは
(デジタルTCGにおいて)
定められた手札上限枚数
である。
なぜならデジタルTCGの手札上限枚数は変数の外の設定数値、つまりカードの効果で変動することのない数値なのである。
一番初めに選択したキャラクターで手札上限枚数は決まるかもしれないがそれがゲーム中に変動することは存在しない。
ゲーム中に枠は増設できないのである。
(プログラム用語で言えば#defineあたりで関数の外で定められている数値)
そういうゲームで手札上限枚数を超えてドローをするとどうなるか。その処理はおおよそ2つである。
- カードを引いた瞬間、そのカードを即座に墓地に送る
- カードをドローすることがそもそも出来ない
デジタルTCGだと手札に戻す効果が強いのは、下の処理がされることがあるからである。
アナログTCGだと手札上限を超えた場合、規定タイミングで上限を超えた枚数を捨てることになるが超えた持つことが出来るタイミングは少なからず存在しているのである。
上のような表だと、デジタルTCGではこうなる。
手札上限枚数を超えたら | ・ドローが出来ない ・ドローしたカードを即捨てる、のいずれか |
ドロー | 山札の一番上のカードを云々 |
ドロー(特定種別) | 特定領域にある特定種別のカードを抽出し ドローと同等の処理をする |
サーチ | 未公開のカード内容を確認して手札に加える |
サルベージ | 公開されたカード内容を確認して手札に加える |
ドロー
-ルールまたは効果に従って
自分の山札の一番上のカードのみを
必ず規定枚数手札に加える
サーチ
-効果に従って自分の未公開領域(多くは山札)を一定枚数を確認し
対象を規定枚数手札に加え
加えなかったカードを規定の領域(墓地や山札の底)に送ること
サルベージ
–効果に従って
自分の公開領域(自軍の場、墓地、追放領域など)にあるカードを
規定枚数手札に加える
以上になる。ご清聴ありがとうございました。