なんか最近、ふつうの主人公が増えてるような気がする。
「平等にとか公平にとか言うけど、真人間だけじゃ物語は出来ないんだよな。」
だから補正つくようなやつじゃないと主人公やってられないだろって。
主人公補正が『特別扱いだ』とか騒ぐ奴がいるけど、その位の補正があるからこそ
その人を主役として物語を書きたいんじゃないのかって思うけどね。
結局、筆頭主人公って普通の人より強いんだわ。当然だけど。
でどの部分が強いかってーと、自分の中では
武の器、智の器、人の器
これらの器のうち「2つ秀でているか」「1つが飛びぬけているか」の2択。
で、これらの器って何?というと、要は能力である。しかも能力それぞれに属性もついている。
- 武の器
筋力 | 力で全てを切り開く能力。属性は火 |
敏捷性 | 速さで全てを切り開く能力。属性は風 |
典型的な武の器がこれ。漫画でもある意味一番わかりやすい英雄である。
- 智の器
知力 | 物事を考え、見つけることで道を切り開く能力。属性は水 |
耐久力 | 期が満ちるまで耐え忍ぶことで道を切り開く能力。属性は土 |
一昔前はこういうタイプは筆頭主人公にはなりづらかったのだが、最近になって目立つようになってきた。
- 人の器
運の強さ | そのものの勝利の価値を跳ね上げてくれる能力。属性は光。 |
魅力 | そのものの物語を後世まで語り継がせたいと思わせる能力。 属性は闇 |
ネットにいるとこの能力は特に足りていないと思うが
勝利の価値の跳ね上げ方はそれこそ大金星の多さとかにあたる。
(まあ幸運度=光にしたのは「幸運の星の下に生まれ云々」ってよく言うし)
実はこの闇=魅力の部分は非常に大事で、これが低いと
『とっとと終わって欲しいもの』にしかならない。
そして魅力が高いと
筆頭主人公に導かれた者の中から
第二期筆頭主人公が生まれるのだ。
そういう人間にゲームで触れ合えたのは本当に大きい。
(だから闇って必ず悪ではないんですよ。夜の帳は美しさを作り出すように)
というか、物語の最たる効能と言うのは
英雄の持つ能力の高さそのものに免疫が出来る
と言う点であろう。心が風邪引いてたら予防接種は逆効果。
これが主角というか筆頭主人公というか、歌舞伎で言う「一枚目」。
「二枚目」「三枚目」は有名として「四枚目」と言うものもある。
それはチームのまとめ役の事を言う。さっくり言えば
オッサンがカッコいいと物語が締まる
という奴で。(ちなみに四枚目を演じる方は大体七枚目の経験がある)
で、後5~8枚目まであるんだ。なんだけど五枚目、七枚目が器が小さくて困る。
なんと言うか端的に言うと「みんなヒャッハー系」。
五枚目と言うのが小悪党、七枚目が黒幕、つまりラスボスの役どころなんだけど割と弱いものいじめが好きと言うか一方的な暴力が好きと言うか指先1つでアベシになるような奴が悪役に多いと結局物語が安くなる。
「抵抗するぞ、拳で」(20歳の男が小学校高学年に喧嘩売って、応戦されたときのセリフ)
「1000円ちょうだい、大人なめんじゃねえぞ」(40歳の男が中学生に喧嘩売ったときのセリフ)
なんて悪役は主人公としても殴り損だ。
1つ飛ばした六枚目と言うのは、要は千葉繁氏の事であり
(# ̄_ ̄)=●)▽T)
…失礼しました。厳密には「憎めない悪役」という意味があるそうで。
この役どころは今だと「説得したら仲間にできそうな」って意味もある。
まあ千葉繁テンプレートだと
- 笑いながら登場する
- 上の方から登場する
- 登場に失敗する
の確定パターンになるからねぇ(嘘)。
で、最後の八枚目(作者/監督)って結構重要で、五枚目~七枚目に武、智、人の器を付けるのに必須なのよ。これがマンガしか読んでいない人間だと武、人の器を持った英雄に出会える事はまずない。…一番身近な例はスポーツ選手だけど興味なさそうで。しかも限界を超えた事がないなら、筆頭主人公にも限界を超えさせられない。結局「作者の能力が物語に反映される」わけだから。
と言うわけで、主人公が強い物語を読んでみよう。「物語を」だぞ。
…過去ログ色々まとめすぎたな。