自分の答えを言おう。
断じてNOだ。
なぜならマンガから知識を吸収できれば知識は増えることになる。
よって知力が下がることにはあたらない。
だがこの質問を行った中には、明確に間違っている点が2つある。
- この質問をした(恐らく)親
- マンガ「しか」読んでいない子供
この2人に大きな間違いがある。それを挙げていく。
①この(おそらく)親の間違いについて
最たる理由は
普通ではない状態をバカとしか言い表せない親の語彙の少なさ
ではある。しかもおそらく「普通」と言うものを履き違えている説もある。
普通とは「どこにでも見受けられるようなものであること(引用:広辞苑第6版の②から)」である。
数値で換算すれば平均値から分散1の範囲内にあるもの(-σ≦x≦σ)のことなのだろう。
高校までの知識でこれを書くなら、偏差値40~60の範囲内という事だ。
だが親の視点では
自分を原点として、そこからどれだけ離れているか
という点で見ている点も少なくない。
それに実はもっと幼稚な理由もあるだろう。下記のように。
- 私よりマンガに従うからマンガが嫌
- 単純にバカしか言葉が出ない
子供が「(親から見て)私に(のみ)絶対服従するかわいい生き物」としてみていたら
1番目の理由が挙げられる。それは単純に子供から見て親の器が小さいと思えただけのこと。
2番目の理由が実は危ない。理由としては頭で考えて言葉を発していないと思われるからだ。
「ア段だけで」「2文字までしか意味を持たない言葉」しか使えないと
理論立てた説明が全部「屁理屈」で流される。
ア段だけの音しか口に出せないのは頭から言葉が完全に消えている状態だからだ。
(筆者も仕事終わりに『お先に失礼します』と言おうとしてその言葉の発声方法が頭から抜けたとき
口からは『あ』しか出なかったことを良く覚えている)
しかも2文字しか意味を認識できていない状況は明確に
文章理解が出来ない知性
であるからだ。流行り言葉は意味を持たないのはそのためであろう。
(例:泣き声を表す擬声語の「ビエーン」→ビはかわいくないからピ→ピエンからパオン)
その文章を理解するという特殊能力を育てるのが「国語」のはずだが
肝心の国語が「ひらがな、カタカナ、漢字に帰依させること」しか目的にないので
文章を教えるものとして役不足感が否めないのである。
(それにいま『文章』を教える存在ってむしろTVでしょう?)
とここまでこの質問をした親のことを指摘したが、もう一つ間違いがある。
②意識が法の外にいるままの読み手(子供)
とうより、「マンガの世界観が法治国家の外にあることを認識できていない読み手」に問題がある。
特に注意すべきは
- 一般人の命が簡単に潰されているマンガ
- 戦闘をメインにしているマンガ
- 国家の外が舞台になっているマンガ
であろう。とにかく「命があること、そして法があること」が重要なのだ。
さらに言えば
「法の有無でx軸、命の有無でy軸、この二次元空間内で双方+の領域である」
ならば、それが現実世界には近いのだ。
一般人の命が潰されると言ったが、単純に言えば殺されることだ。それこそ
- 殺人事件等で必ず一般人が死ぬ(名探偵コナン等の探偵ものや呪術回戦など)
- 人間を超えた生命体に一般人が蹂躙されていく(ハンターハンターやテラフォーマーズ)
- 主人公が死ぬことで物語が始まる異世界転生モノの起点
と言った点、とにかく読み手が「自分には命があり、コイツは命がなくなった、勝った」と思ったら、ある意味その物語の読み方は間違っている。
そして「人間の命を簡単に潰せる生命体を強いと思うこと」も危険な思考なのである。
そして戦闘がメインのマンガだと…どうしても法から外れる。理由としては「攻撃が物語の主軸になる」からだ。
さらに言えば戦争と戦闘の違いもわからない。具体的な違いは過去の私のこのブログより。
具体的な違いは
- 戦争:攻撃宣言時及び防御されずに攻撃
- 戦闘:攻撃した相手を防御した状態
ということだ。
こういうバトルマンガでは、必ず攻撃側が勝つようになっているし
ゲームにおいても攻撃側が防御側より若干優勢になるようにできている。
(カードゲームでは相打ち時は攻撃側が優勢、格闘ゲームでは防御ばかりしているとペナルティを受けるものが多くなった)
そして心が戦闘の中にいると、アナログゲームに伝わる
「相手の嫌がることをし続けろ」
という言葉が究極の曲解をされるわけである。
正:勝利のために戦術上の弱点をつき続けろ(炎相手に水で攻撃しろ)
誤:非紳士行為の励行及び許可(罵倒から人格攻撃まで何でも→出入り禁止)
最後に国家の外が舞台、と書いたがこれは「法が存在しない世界」という事も含んでいる。
その法が存在しない世界とはどこか。
- 戦争を起こされて法が機能してない世界(上の項目ともリンクしている)
- 国家の外の世界(12海里の外の海≒ワンピース)
- 星の海(惑星の外、つまり恒星間戦争を描いたSF作品)
おおよそこの世界観だと法は存在しないのである。ただそういう作品でもカッコイイのはなぜか。
無法の世界でも主人公が自分自身のみに定めた法があるからである。
その法の中でも
恥:それを行うことがマイナスになること
誇り:それを行なわないことがプラスになること
があるからカッコイイのだ。ソレが解らないと単なる無法者になる。
マンガのまねをしてはいけない理由は結局「今自分がいる世界とはルールが違うから」なのだ。
まあ上で書いた恥や誇りがあるならば、そして法の外でも生きていける力があるなら口は出さない。
だがこの2人が共通して失っているものが一つあって…それはまた次回。