生活保護の恩恵。

小生、恥ずかしながら生活保護を受けて生活している。

「なんでまた。」

父親と一緒に住んでいた頃の借金でどうにもならなくなった。

「で、何して借金そんなに増やしたんよ。」

生活。正直生活費が稼ぎを楽々上回ってた。

「でもその頃はそれが出来なかったのはなんでだ。」

1：自分が被扶養人だった
(財産へのダメージが全て父に行くのでその際に自分が責められる精神的ダメージが怖かった)
2：父親の選んだ家の条件のおかげで受けられなかった
(父が車持ちだったため駐車場つきの場所+家族3人住んでいた場所とほぼ同じ家賃だった)
3：家賃が高く、生活保護の対象から外された
(どうやら家賃50000円以下じゃないと駄目らしい)

こんなところか。で、父と死別して誰も背負うものが無くなったんで
いざ生活保護を受けようということになった。

「デメリットはあるのか？」

・財産は持てない
(宝石、貴金属とかは駄目。ただ電子装備などは『筆記用品』等理由がつけられれば大丈夫)
・貯金は最大で100万円まで
(超えると自動で解除になる。自分は貯金額がそこまで達した事がないのでデメリットなし)
・クレジットカードは持てない
(以外に気にならない、というか無駄遣いが減る)
・役所に足しげく通うことになる
(住む場所によって致命的なデメリットになる場合もある)

こんなところ。ただコレだけは言っておく。
クレジットカードは持てないがプリペイドカードは持てる。
つまりSUICA(交通系電子マネー)は持てる。
と言うか持たないと死ぬ！！

移動手段は断つな！！

とこんなところで、メリットいくか。

「まあそうなんだが、生活保護ってお金もらえるんだよな。どの位の額になる。」

…日勤週5フルタイムのアルバイトの手取りの90%ぐらいかな。

「…割といい額じゃねーか。ざっと20万か？」

厳密に言うと条件で結構変わってくるけどな。

独身男性の場合

・収入が\137,100-になるように調整される。
(この中に家賃手当ては含まれているが、それは自分の手で払う)
冬に\2,580-位増えるけどね。だからちょっと働いていれば

「待て待て待ておい。それがフルタイムとほぼ同額？嘘つくのもいい加減にしろ。」

これはね、生活保護によって獲得できるお金。
生活保護の真の力は「支払いを免除される額」にあるんだわ。

「…それはテレビや新聞でもあまり聞かないな。」

まあそれもそのはずで。

「増加しない額は報道する側が解らないから、か？」

いや、TVにとっては生活保護って確実に悪の存在なのよ。

「おいちょっと待て。そっちってテレビになんか影響あるのか？」

とりあえず生活保護を受けて、支払いを免除されるのが、ざっくり言ってこうなる。

・住民税(去年の年収の5%)
・国民健康保険料(15500円×12)
・国民年金(16000円×12)
・水道代(支払い1回につき16t/3300円前後軽減、ほぼ0になる)
・家賃更新代(最大10万まで)
・どーしても一部家具が足りない時の補填

(機械は除く。掛け布団やカーテン数枚などは可)

で、テレビが生活保護を絶対悪とするのって

NHK放送受信料の支払い免除があるからなのよ。

(減額量最大4500円×6)
だから不正受給のニュースを流して生活保護の印象を悪くした、と俺は思ってて。

「…ここまで支払いを免除されれば、確かに月収20万とほぼ同額の手取りになるのか。」

そういうこと。

「…待て。具体的な数値語ってない。」

うん、数値の説明をする。
まあ実際はこれ年収で計算したほうが数値で言えばより近くなるんだ。

とりあえず月収20万となるとまずフルタイムだから…時給で計算しようか。
労働最低賃金は東京で現在985円、
フルタイムなら結構切り上げて1000にはしてくれる。
でも月収20万なら大体時給1150円だろう。今回はこれで計算する。
で、年収が大体【時給×2100】だから

「待て、その微妙に半端な数値は何だ？」

ああ、ごめん。俺とりあえず時給から週給、月収、年収の計算
すごくざっくり計算できるような数値出してるのよ。

週給=時給×40(フルタイム時。労働時間によって太字部分が変わる)

月収=時給×176(週休2日として月22日働く計算)

年収=時給×2100(月収×12から端数切捨て)

年収に関しては厳密には端数単位で違うんだが、残業補正とか色々加わって
計算しやすくした値をここでは入れてみた。

「ほう。」

でさっきの値で年収を計算すると\2,415,000が年収。

でここから年金と社会保険がまずそれぞれ-5%ずつしていく。

で、去年と全く同じ年収だったとして、住民税が去年の年収の10％、

つまり給与から-10%。

この段階で\1,932,000になる。
でここから生活保護で軽減されない部分を引いていくと

水道代(年6回)\20,000-
NHK受信料(年6回)\27,000-
家賃更新代(2年に1回として半分で計算)50,000-

で、年収の手取り分が生活保護と共通する部分は
\1,835,000-
となる。

だが生活保護になると
月手取り\137,100-なのでそれの12倍に加え
11月から3月の5ヶ月間\2,580-追加されるので年収は
\1,658,100-
となる。

とまあ、軽減分を考えると、生活保護でもらえる額面は
大体フルタイム労働のの10%引き。
労働による拘束時間が大体60%位減少することを考えたら
この額面もらえるのはむしろプラスになる。
※8時間労働だと休憩時間1時間も拘束される為、週45時間は拘束される。
ただちょっとしたバイトなら休憩もないので週15時間でもいい

「…バイトよりはるかにマシだよなあ。年収300万まで行かないと仕事が得だと思えないな。」

まさにそれ。とはいえ前回も語ったとおり、TVで絶対この情報が流れる様子は無い。
原因は間違いなく「NHK受信料支払い免除」の項目。
つまりTVにとっては自分達のお金が減る事だから絶対に放送しない。
それどころか犯罪扱いとして放送する。

「むしろこの情報を過不足無く伝えるTVは信用していいか。」

自分の利益より顧客の利益考えられる場所は信じていいでしょう。

ですが注意。

たとえ生活保護受けてても、光熱費、通信費、家賃は払う必要があります。
(支給はされますが払うのは自分です)
そしてこのデータは単身世帯の数値なので
わからないときは是非最寄の区役所に。