で、最近の物語の主人公ってわりと普通の人が多いってわけで。
「まあ、そんな感じか。」
これ、実はマンガの主人公の中でも特に戦える人って
全ての能力が一般人より上なのよ。
「タイトルに『具体的数値』ってあるけど、どの位違う。」
個人的には…平均値が+1σぐらいは違うかな。
「偏差値で言うと平均が50、+1σなら60ぐらいって所か。」
ただ全部の能力で+1σが平均だ。
だから物語の主人公は普通の人間からしたら完璧超人にしか見えない。
「完璧超人とはまた頭悪い言い方だこと。」
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さらに主人公だと全能力+1σから秀でる部分があるから
長所:+2σ~+4σ(+3σまで行くと一般人が持ちえない能力になる)
短所:±0σ=δ(欠点部分が一般人平均)
となる。つまり物語の主人公クラスのキャラクターなら
ドジっ子で一般人平均の敏捷性
アホの子で一般人平均の知力
ってことになる。
こういうのって、実はTRPGがよくわかるわけだ。
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ソードワールド系だとキャラクター作成の際に、サイコロを振って能力値を決めるんだがこれがプレイヤー、冒険者準拠だと能力6点を4D6で決めるんだ。
「えーと、一応その4D6の説明をしてもらおうか。」
あ、そうだ。TRPGだとランダム性を表す際にサイコロを用いるんだけど
(D?)でサイコロの面の数を表すんだ。だから
D4=正4面体のサイコロ
D6=普通のサイコロ(正六面体=立方体)
他D8、D10、D12、D20とか色々ある。それぞれの数値はそのサイコロの面の数(最小1)に従うわけだ。
ここのD10以外は正多面体なので詳しくはコチラを。
そして頭に書かれた数字がサイコロを振る個数を表している。
だからココで言う4D6は
「正6面体のサイコロを4つ振る」
の意味になる。
ちなみにソードワールドの能力値は全部で6つ、それが全て一般人から見たら+1σあるんだから
そりゃ強いというか完璧と言うか
この位強くて初めて主人公補正がある
キャラクターなんだ。
ちなみに一般人の能力はこのゲームに限らず全能力が
主人公になりうるキャラクターより
サイコロ1つ低い。
だからあえて言おう、欠陥のある一般人は主人公の真似をすると簡単に命を落とす。
(冒険者平均から-2σとなれば、ゲームの司会から「それでは冒険できない」という理由でキャラクター作り直しを命じられる可能性あり)
突然襲ってくる敵(現代社会ならテロリスト)相手に簡単に勝利できるぐらい強くて初めて主人公レベルなんだ。
この一般人平均値と冒険者平均値を使って説明しよう。
ここでなら一般人の能力平均は3D6の平均値だから、10だな。
では冒険者の能力平均は4D6で14となる。
ならば一般人の能力が14となると…そのラインが一般人の+1σラインなのだ。
そしてその逆に冒険者で能力値10となるとそこが一般人平均、しかし冒険者としては弱いのだ。
この位の力の差が所為「主人公補正」と呼ばれるものなのだ。
力の差は歴然と言ったモノだろう。
ちなみにこういう力の差そのものに対する免疫をつけられるものがある。
物語だ。
物語の主人公のように全ての能力が高い人を見たときにその強さを「英雄に値する」と見るか「不公平だから敵だ」と見るかは
『物語を読めるか、英雄の言動を理解できるか』にかかっている。
国語も本も、マンガやゲームでもいい。強い主人公を見てみよう。
そしてできれば、キャラクターの表情の変化がどういう感情によるものかも理解できたらいいな。