割と前回の話からとんでもないこと言ってると思うが。
前回は「マンガばかり読んでいる子供をバカ呼ばわりする親」と「マンガ(及びフィクション内の)戦闘に捕らわれて意識が戦争から抜け出ていない読み手」について触れた。
この2人が共通して失っているものを言おう。
平和だ。
以前ネットで自由と表現の無法があると言った者がいた。だがそれでももう少し足りないと思った。
つまり私はこう考えた。
- 法の下の平和:何者にも犯されない事
- 法の外の平和:何者にも咎められない事
日本人はこの分類における「法の下の平和」を失っている。憲法の原則のうち「平和主義」と「基本的人権の尊重」の2点が身近な人間によって潰されているのが現状だろう。
最たる平和が「何者にも咎められない事」なら「誰かを犯しても咎められない」。
つまり暴力と犯罪しか存在しない世界になるわけだ。その暴力のハードルは極めて高い。
とにかく自分が逃げられない対象が軒並み平和を失っている、
というか心に致命傷を負っていると思っている。
そして心の致命傷は連鎖していく。では心が致命傷を負っている対象を挙げていく。
①親元にいる子供
結局ここが一番被害を受ける。しかも親元から逃げられても数日間だけだから逃げて帰って来たらさらに被害は悪化する。そして平和は消し飛ばされる。
そして「子供は大人に変化する」ことが案外知られていなさそうで、「自分の言う事を聞くかわいい生き物」の一つなのだと理解されている節もある上、法から護れないほど遠い位置にいる。
では①に致命傷を与え続けてる者は誰か。
②(主に)子育てに直接関わる母親
正直母親から説教か折檻かわからない責め苦を受ける場合、その失敗一つの指摘に留まらず
その子供の存在、名前、生命や能力の全てを怒声を以って全否定される場合もある。
だがこれも日本の母親に伝わる
地獄の2年間
を経験して心が我が子に殺されてきたからこそ起こるのだと思っている。
※地獄の2年間:2~4歳の間の子育ては理解不能で子供が泣くことや言葉の意味が合致しない言葉で泣く上に
最大出力で泣き喚くため心が壊される
そして結局この地獄の期間を
母親一人で耐えなければいけない
とすれば?
…KGBかどこかには、相手を眠らせない刑罰として「断眠法」と言うものが存在するらしい。
コチラによると発症はナチスドイツとか。
そのレベルの刑罰を(文中では1週間以内に発狂もしくは死亡すると記述あり)
子供を産んだ女性は等しく2年以上これを受けるとなれば、まず心は切り刻まれているだろう。
無論母親の心も切り刻まれているが、存在、名前、生命の全てを怒声を以って全否定され続ければ
「咎める=存在の全てを全否定する」という認識と共に心は切り刻まれている。
ここまでが前回言った「物語を読んでいるとバカになるか」という質問で
間違っている2人の存在である。だが心が切り刻まれているものはまだ存在する。
③(賃金を質に取られ)無限に働き続けなければいけない父
質に取られ、なんて物騒な文言を使ったが、これにも理由があり
国民の三大義務それぞれが自らを神格化してることが問題なのである。しかもそれぞれの神が
逆らえば(社会的に)殺す
と宣言していることが最大の問題なのだ。下記の一覧のように。
- 勤労:行わなければ金銭的に殺す
- 教育:行わなければ(将来の)社会的に殺す
- 納税:行わなければ社会的弱者の烙印を押す
しかもお金を払えないと自分だけじゃなく家族全員の命がないとか
もはや脅迫なのだ。そして労働にはこういう文言がある。
24時間働けますか
人間であることはもはや求められていないというか。休むことも許されないならそれは心は破壊されるというものだ。
だからこそ昭和初期にはヒロポンと言うものがあったのだが…さらに心を壊すものがある。
④(物心ついた子供の人生9年を自分のものにする)学校
実はここも子供の心を壊しているというか、日本で生まれた子供が絶対受けなければいけない
独立国家
だと認識してる点はある。
教師にとっては教室とは国家。
教師とは国家元首。
教師が発した言葉は法。
故に私に逆らうことは国家反逆罪であり、私に口出しすることは外患誘致罪として
死刑以外に許されない。
…という先生だと「私に絶対服従すること」がなにより求められている。
(そういう指導のばあい、普段の接し方が折檻そのものである。戦場由来というか)
結局学校が「教育機関」というより「国から認められた三大神の一柱」と言う認識が
子供たちの絶対服従に繋がっているというか。
そして学校も法の外、というか…独立国家、治外法権の思考で「私は法の上にある」と思うなら大変である。
…暴行罪や窃盗罪なんて、国家反逆罪に比べれば微々たる犯罪でしょう。
そしてこの教育方法そのものがルール講師…巷では失礼クリエイターと呼ばれる存在を生み出しているのだ。
(教師が発した言葉は法、なら自分が決めたルールは絶対の法)
⑤東京電波塔≒テレビ
実は私自身が「国民の三大義務に並び立つ第四の義務としてそして神格化した存在」が東京電波塔、言葉としては受信でありその中でも特に
テレビが自らを神格化していると思っている節はある。
ちなみにこれは法の外。見世物小屋やかわら版なんだから。
なぜテレビを、と言うのは新聞は文字で、ラジオは音で東京電波塔からの言葉を伝えるものだが
テレビだけは音と文字両方で言葉を伝えるものだからだ。
最大の問題は「テレビは普通のものを伝えない」という点。そこから親が子供に
『○○は素晴らしい→○○はあなたではない→あなたは素晴らしくない』
という最悪の三段論法で子供を否定する材料になってしまっているのが子供には辛い。
しかもその比較対象が日本一とか世界一とか頂点としか比べられない。
だが子供もテレビを神格化しているところがある。なぜなら
「おかしいものを」「タダで見せてくれるから」
となる。そしてテレビは元々見世物小屋であり魅力があるからこそ
日本人の根幹言語として存在できてしまうのである。
⑥(2chを基準にした)ネットワーク
親からも学校からもテレビからも逃れた先にあるものは世界に繋がる日本最大の無法地帯である
インターネットである。ずばりここが
何者にも咎められないという無法の平和を
日本人に提供できる最大の場所である。
特に2chに法がないのは「地球全土に繋がったネットワークを一国の法で縛ろうなんて絵に描いた餅」だと創立者が言ってるのでまず間違いないだろう。
最大の問題はこの「何者にも咎められない」というルールが他の匿名ネットワーク全土にいきわたってしまったことが最大の問題なのだ(ニコニコ動画やtwitterが主)。
それは何者にも咎められない、それは心を壊しても製品を壊しても咎められないという
何者にも犯されない事という平和を
否定する存在だ。
ここでは市井の人の心が何の躊躇もなくガトリングガンで蜂の巣にされる世界だ。
そんな世界が平和なわけないだろう。
つまりここまでまとめると日本で法の下の平和にいないものは
- 子供(母親や教育機関に存在を壊される)
- 母親(地獄の2年間で子供から心を壊される)
- 父親(労働しないと一家を護れないから死ぬまで頑張る)
- 学校(日本の三大義務にして教室が独立国家)
- テレビ(元々見世物小屋が神になることを望んで神になり法の上に立った)
- ネット(何者にも咎められないという平和を作った最大の存在)
「法の下の」という部分を4~6が否定し「平和」は全てで否定されている。つまり
一億大刀創時代なのだ。
心に刀創を負って、麻酔もなしに縫合されて、それでもなお生きていかねばいけないのだ。
だからこそヒロポンが必要だったのだ。その本来の効果は
MPを一時的に増加した数値として扱うもの。
回復は出来ていないが、歩くだけならこれでもいい。だが効果が切れたときの痛みが人を狂わせた。
それが結局麻薬取締法に繋がったのだが…それ以前に暴力のハードルが高すぎるのが大体問題だと思ってる。
大体暴力というのが
自分の意志でand相手の人間のand体にand確認可能な外部からand質量による外傷を与える
認識があるから暴力のハードルは極めて高い。でも受ける側は
肉体的or精神的or金銭的or社会的にダメージを受けること
が暴力の認識になる。andは全部成立すること、orはどれか一つが成立すること。
かつて自分が書いたことではある。結局この暴力を行わないなら。
平和を与えるなら。
「痛い→苦しい→嫌だ」の思考回路を持つことが
必須なのである。