うたかた一発劇場(出張版)

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TCG 音ゲー

己を恥じた敗北

投稿日:2019-05-21 更新日:

ちょっと自分語りをする。

ポップンミュージックシリーズにはAC12作目からNet対戦モードを言うものが加わった。
初期のシステムでは3人勝負、それぞれが選んだ曲を全員がプレイして合計点で勝負するというものだった。
(自分の点が10万、ボーナスで最大11400が加わる)
対戦システムがレベルアップして10段階の階級制になった時の話。

まず自分が選んだ曲は、当時最高スコアを出せる曲。
とはいえその最高スコアが7万点台ではあったが好きなアーティストの曲。
人間との相手で自分合計75000、相手97000とすでに圧倒的大差ではあったが…
(3人目はコンピュターなので割愛する)

次に相手が選曲した曲は、自分が当時一切プレイしたことのない
全ての階級で使用できるレベルの曲であった。

曲名/君に届け(HYPER譜面)
レベル:15(当時の最高値は43レベル)

結果、自分45000、相手90000。
後にも先にも音楽ゲームの対戦で本当のダブルスコアをはじき出されたのはこの戦い以外にない。

ちなみにこの曲、後にレベルが22(当時最高43の時代)に是正され、現在は29レベル(最高レベル50)
このゲーム最高のレベルの上方修正を受けた曲を受けた曲である。

3曲あわせた結果、自分が20万、相手が31万。まさにどうにもならなかった試合だった。

10階級制度で対戦があった時代の話その2。

とあるオフ会で参加者が主催と自分ひとりだったときの話。
実質のゲーセンデートのようなものだったが、そこはおいといて。

店内対戦でその人と対戦することになり互いに曲を選ぶのだが、
相手の選曲は「自分が好きなアーティストの曲」だった。

だが自分が選択した曲は「相手が好きなアーティストとは全く関係ない、自分の最高得点曲」だった。

正直この選曲の時点で『自分は最大のミスを犯した、そして負けた』と思った。

実際相手は対戦で言うところの2階級上のプレイヤー。そんな相手と対戦するなら
順位を無視して好きな曲を贈呈しあえばいいという話。
オフ会をするようになるぐらいネットでは話していたため、互いに誰ファンかは知っている。
それを贈呈できなかった自分を心の底から恥じた。
階級が階級、当然勝つことはできなかった。だがある意味ここでは「負けてよかった」と考えるようになった。

この敗北が自分の「勝負の感覚に与えたもの」がある。ゲーム的ではあるが…「対戦が終わったあとに『ありがとうございました』と自然に口にでる戦いをしよう」
ということだった。

まず1つ目の敗北で「最低限相手と打ち合えるぐらいの腕がないと対戦相手に失礼」ということ。
いくらなんでもダブルスコアは逆転の要素がない。直接勝てなくても、あらゆる策を使えば
ギリギリなんとか逆転可能な戦いが出来るぐらいの実力差は欲しかったところ。

そして2つ目の敗北で「勝つためだけに戦っているのは性根が貧しい」ということ。
自分がそういう戦いをしてしまい、そういう負け方をしたからよくわかる。
仮に2つ目の戦いで得点差で圧勝してたとしても「負けた…人として圧倒的な負け方をした」と思っただろう。
一方的過ぎる戦いは、絶望しか産み出さない。ならこれはゲームなんだから、
「互いに楽しめる戦いにしよう」ということも思ってよかったはず。

ある意味この2つで「ゲームを試合にする」感覚は身についたと思っている。
それゆえか、一方的過ぎる戦いはどうしても好きになれなかったりするし、
相手に逆転の余地を一切与えない戦いは好きになれない。それゆえカードゲームでも勝てないってのはあるが。

実際、戦いが終わって「EAT READ…BYE!!!」で終わらせるよりも
「押忍!ありがとうございました!」で締めるほうがかっこいいじゃない?

ということで、ゲームは試合。殺し合いじゃない、ってことで。

そしてこの精神は、TCGプレイヤーとしてのプレイスタイルにも繋がっていくのだ。

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