万人受けというと一般には「大衆全般に受ける」という意味であるが
これは実は「日本人一億人に一万人に受ける」と認識してみたら
コマーシャルの宣伝文句にならないだろうか。
ちなみに上の比率で日本人の0.01%になるが、まず間違いなく流行に一番先に食いつく「イノベイター」と呼ばれる人たちの数…だった、と思う。
なんでこんな話をしたかというと、宣伝文句に惚れたことが割りと多い私としては
比喩表現がほぼわからない方々のコメントが残念でならなかったからだ。
東京スカイツリーの宣伝文句にこういうものがある。
「友達と上って、恋人と降りてきた」
自分はこの宣伝文句を見たときに
「あ、めっちゃロマンチック」
と思ったのだが、大部分の人が
「その友達は上においてきたのか」
と聞いて本当に悲しくなった。
いや、ガールフレンドがステディになったってことだろう。
そしてもうひとつHAL研究所の宣伝文句が
「量産機になるな。」
というもの。この宣伝文句に対しても
「量産機を馬鹿にするな」
という反応ばかりで本当に悲しくなった。
この宣伝文句は「クリエイターよ、汝、ワンオフ機になれ」って意味なんだわ。
確かに主人公の機体になれるものは少ない。
ワンオフ機は一点特化しすぎて量産できないがそれでも主人公機には渡り合える。
そういうクリエイターになれってことなんだよ。
(ガンダムで言えばトールギスあたりがそれ)
ただワンオフ機って言葉を使っても殆どの人がわからないから「量産機」って言っただけなんだよ。
それこそネットでは宣伝文句の「比喩表現」がわからないだけではなく
わからないことを誇りにしているような奴が多いのが
そしてそういう奴が「宣伝」という存在そのものを破壊している
それこそ宣伝やコピーライトに関している人の苦しさなんだろう、と勝手に思う。