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TCG

今なら語れる。ボルバルザークはやばい。

投稿日:2017-12-14 更新日:

昔々、あるところに

無双竜機ボルバルザーク

というカードがあったそうな。

(この一言で七孔噴血しながら頭を七分に割る者はいるがさておき)

正直このカードは、当時は洒落にならないほど強かったのだ。
デュエルマスターズを護ろうとこういう活動が日本では起きたが

(この運動があったからこそ半年で禁止になったそうだが)

アメリカではこのカードが2年暴れ続け、結果デュエルマスターズが一時期つぶれたそうである。

さて、どういう効果かというと

こういう効果である(リンク先には更なる惨事が記されている)。

無双竜機ボルバルザーク VR 火/自然文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン 6000

スピードアタッカー W・ブレイカー
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。

このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、他のパワー6000のクリーチャーをすべて破壊する。
その後、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。
そのターンの終わりに、自分はゲームに負ける。

基本の能力だけ見れば相応の能力ではあるが
問題はこのカードの持つ効果。

「その後、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。」
なんにせよこの効果の基準がマジック・ザ・ギャザリングに登場するパワー9の1枚

Time Walkとほぼ同じなのである。

パワー9:禁止カードをはるかに超えたパワー(圧倒的な力)を持つ9枚。筆頭は後に紹介する

その能力に「そのターンの終わりに、自分はゲームに負ける。」というデメリットを加えたカードが

最後の賭けというカードなのだ。

そしてこのデメリットを埋めるかのように
「他のパワー6000のクリーチャーをすべて破壊する。」という文言。
これはまさに

神の怒りの効果を限定化したようなものなのである。
(デュエルマスターズには追放領域は存在しない)

ここまで見ればパワー9にメリットとデメリットを1つずつ加えて…のように見えるが
実はカードのメリットはあと2つ隠れている。

実はこのカードの効果は全て「このクリーチャーをバトルゾーンに出した時」に発動する効果なのである。
そしてボルバルザーク登場当時、デュエルマスターズには
「相手のターン中に
相手クリーチャーが場に出ることを
能動的に無効にする
『システムそのものが存在していない』
のである。
(現在は場に出たときに発動する効果を止めるカードは2枚ほど存在している)

手札からでもデッキからでも墓地からでも以下略、
どこから場に出ても発動し、しかもそれを止める術は存在しない。
つまり

「このクリーチャーをバトルゾーンに出した時=この効果はスタックできない。」
とほぼ同じ文言なのである!!

これによりパワー9にメリット2つ、デメリット1つ持ったカードとして
Black Lotusに並ぶのである。

が…

実はボルバルザークにはもうひとつの重大なメリットがある。

それは…

このカードはクリーチャーであり、
相手に攻撃を行うことが出来て
止めまで刺すことが出来るカードなのである。

( °Д°)…は?

と思うだろう。しかしこの特徴、

上で語ったパワー9と呼ばれるほどの力を持ったカード全てが出来ない芸当なのである!!

(((((;°Д°)))))ナ、ナンダッテー!?

詳細はこちら

つまり最終的には
「パワー9にデメリット1つとメリット3つを詰め込んだ、Black Lotusの序列を上回るほどの超強力カード」
だったと言えるのである!!

しかし現在でこそ
・ハヤブサマルにブロックされて事故死
・「ノーン!!!」と相手が叫べば場に出たときの効果が消え、単なるデカブツになる
他もろもろ対処方法があるが(主にブロッカー系統)、当時はこれが本当に暴れまわっていたのだそうで。

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