うたかた一発劇場(出張版)

ESPANAの日々徒然ブログ(ゲーム多め)。

TCG

暴力は美しくない。

投稿日:2018-11-09 更新日:

コントロールを奪う、手札を捨てる、土地を捨てるのほかに
タップしてアンタップさせない、追放する、手札に戻す、デッキに戻す
これがみんな全体対象って言ったら、これ平和的なデッキかなぁ?

「アホか。殺意みなぎりすぎてるじゃねーか。」

しかも全部が全体の効果アリ。

「Tier1まっしぐらじゃねーか。平和の要素がどこにある。」
※Tier1:第1階層の意味。TCGにおいてはトップクラスの強さであることを言う

だってこのデッキ、クリーチャを一切破壊しないんだよ?

「ビートダウン全否定レベルの全体除去の大量に積んでどこが平和的解決だよ。
しかもこれ一切破壊しないからPIGすら使えねーじゃねーか。」

※PIG:破壊されたときに発動する能力。一般的に強力ななカウンターが飛ぶ。
基本的に「自分が破壊された」事をトリガーにするので、破壊以外でも発動するのは希少

とまあ、ゲームしてれば物理的以外の暴力もよくわかるもので。
というかさあ、なんでこんな話したかってーと、日本人って

(相手の人間の体にand外部からand自分の意志でand物理的外傷を与える)=暴力

って思ってない?

「…色々うんぬんあるがまずそこのandが異常に入ってる文章はなんだ。」

数学に出てくる場合分けってやつ。つまり上の項目が全部当てはまったら
それで初めて暴力になる。

だからある意味こう言える。

『日本人には暴力がない。それは暴力と認識していないからだ』って。

「日本人には差別が無い、ってのと理屈は同じか。差別が暴力に含まれていないという。」
※差別は上の式において物理的外傷に対してnotになるため、暴力の対象から外れる

ほとんどそれだな。まあさっきの文章を段階を追って説明すると

「貴様、その人間の体に傷をつけたな?」
->はい いいえ

「外部から傷をつけたな?」
->はい いいえ

「自分の意志で傷をつけたな?」
->はい いいえ

「…物理的に傷をつけたな?」
->はい いいえ

「暴行罪確定!よっしゃぁぁぁしょっぴけぇぇぇぇ!!!」

とまあ、暴力をと認識するには、この位の狭き門を通った行動になる。

「このマッポ、そいつにスーパーケツバットタイムしそうで怖いんだけど。」

まあケツバットしてるマッポもある意味同類。

「おい。」

と言うことで一項目ずつ説明していくか。

ちなみに上の式でそれぞれの項目にnotをつけるやり方として。

「貴様、その人間の体に傷をつけたな?」
はい ->いいえ

「いやこれ人間じゃないんで。」

『そうか、ならよし。』

「外部から傷をつけたな?」
はい ->いいえ

「いや外から見えないように傷つけてるんで。」
『そうか。ならよし。』

「自分の意志で傷をつけたな?」
はい ->いいえ

「いやこれ偶然当たった傷なんで。」
『そうか。ならよし。』

「…物理的に傷をつけたな?」
はい ->いいえ

「いや、相手の財産を傷つけてるだけなんで。」

『そうか。ならよし。』

一度でも『そうか。ならよし。』と言わせたらそれで許される暴力の甘さよ…

・「相手の人間の体に」がyes
まず最大の問題。相手の人間の体にってあるけど
そもそも日本人って結構「人間」として育てられてない点あるじゃん?
だから自分が人間であるという概念がないと
相手も人間であるという思考に至らない。というかそれが概念の外。

ちなみに人間じゃなくても、広義で言えば「意思疎通の図れる命を持つもの」全てになる。
だからペットを飼った事のある人間は、傷つけることを嫌う。

・「外部から」がyes
現実的には「外から見える傷を与えたか」になる。
だから傷が外部から見えないように服の上から殴る蹴るになる。
顔をぶん殴るのは武力があるやつだけだ。
しかも「外部から」と言ったのは
日本人がサイコキネシスで相手の骨や内蔵を好き放題潰せるようになったら
何の躊躇もなく人間殺すだろうさ。
被害者は変死扱い、証拠は一切皆無。
非現実的な要素を加えるとここまである。

・「自分の意志で」がyes
「おおっと手が滑ったぁぁぁ!!」って言って攻撃するのよくあるだろ。
つまりあれ「この攻撃は自分の意志によるものではない」という宣言なのよ。
だから寝てる間の攻撃は許されるし、薬使って正気を保っていない時の暴力も許される。
さらには酒飲んで正気を失ってる間の暴力はほとんど法に問われない。
だからマンガでも自分が寝てるときにHなことするのは意外に多いのよ。
「自分の意志で触ってるわけじゃない」から。

自分の意志の外の行動で犯罪になるとしたら「麻薬を使う」か「酒飲んで車運転する」に限られる。

・「物理的外傷を与える」がyes
最大の問題はこれ。結局物理的外傷しか判断できないから。
恐怖を与え続ける等の「精神的暴力」
罵倒を繰り返し、その人が人間である事すら否定する「人権的暴力」
その人間の財産や価値あるものを破壊したり、無理やりクビにする「社会的暴力」
これらが完璧に暴力の範疇に入ってないのが恐ろしい。
それこそ「精神的暴力」だけなら縛った子供の前でチェーンソー突きつけても
傷をつけないのなら暴力ですらない。
CIAではそれこそ拷問としても使われる
「イヤホンをつけて耳が潰れるまでの大音量で音楽を聞かせる」とか
24時間サーチライトを当て続け眠らせないような拷問も
今までの内容全てが暴力だと認識できないなら、とても平和的に写っているだろう。
人権侵害レベルの罵倒も「フルメタルジャケット」のサンダース軍曹を楽しめる性格なら
人権侵害も犯罪どころかエンターエインメント。
他の家のものを勝手に破壊するのも財産の破壊として暴力になる。
人のゲームデータを勝手に消したらそれは立派な犯罪だ。

あとはここの領域には入らないけど、「行動をなかった事にする」というのも暴力だ。
それこそ肉親がやりかねない「失敗すると面倒だから子供に経験させない」と言うこと。
これはそれこそTCG的に言えば「開幕直後からのマナ破壊」と同義になる。
子供の未来を消滅させるという、れっきとした暴力だ。

賽の河原とか囚人の穴掘り刑とかいう言い方もある。

「で、改善するには何が必要だと思う?」

『苦痛を与える事が悪である』と教えるのがいい。
だけどそれにはその人間の頭の中に

(苦痛→苦しい→嫌だ)

の思考回路が形成されてないと出来ない事だ。
というより本来それを教えられる存在が「親」のはずなんだ。
でも親の思考は子供の精神を無菌室に入れるか鉄の処女に入れるかどっちかしかない。

※無菌室に入れる:心に一切の痛みを与えない。その結果サイコパスになる

※鉄の処女に入れる:心にあらゆる痛みを与えて心を殺す。その結果奴隷になる
一喝して、その子供が行った「その一つの行動」だけをしかる。
それだけでいいはずなんだ。

だから言っておく。

・相手が人間ではないという認識→基本的人権侵害
・外部から→ダメージを与えたのであれば障害罪
・麻薬使ってたので自分の意志ではない→麻薬取締法違反
・酒飲んでた(同上)→暴行罪には問われる(ただし車に乗っていれば重罪確定)
・怖がらせる→傷害罪
・暴言投げかける→基本的人権侵害
・人間の尊厳を傷つける→名誉毀損
・人のものを壊す→器物損壊罪

このぐらいにはなる。覚えとけ。

-TCG

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