私は主にロールプレイングゲーム、略してRPGを好むものである。
その中でキャラクターの能力は多数存在している。
まあFALLOUT76のS.P.E.C.I.A.L.の存在は度肝抜かれたが。
詳しくはここで書かれているが、詳細はこの7種の基本能力だ。
- S:Strength/筋力
- P:Perception/知覚(感知力)
- E:Endurance/耐久力
- C:Charisma/魅力
- I:Intelligence/知力(知識)
- A:Agility/敏捷性
- L:Luck/幸運度
最低限度のRPGで確実に存在するのは筋力、敏捷性、耐久力だ。
上の3つで言うと、S、A、そしてIだ。
その中で、魅力(上の項目で言うC)とはなんだろうか。
自分の答えは
「それを持つ対象に永く続いてもらいたいと思わせる能力」
だと思っている。だから魅力がないものは
「早く潰えてもらいたいもの」
になるわけで。
これが人間ならば、魅力が高い人間は種として永らえさせたいと思わせることが出来、子孫繁栄に繋がる能力な訳で。
ちなみにこの能力は意思を持たない物にも作品にも適応される。
主に言うなら「物語」だ。映像でも文章でも朗読劇でも何でもいい。
…物語とは何か?それは
「筆頭主人公の人生の
一片を描いたもの」
になる。時折物語の主人公が後人に引き継がれるものがあるが、その主人公も
筆頭主人公に導かれて物語を続ける存在になっているのだ。
ちなみに、こういう台詞がある。
お話に挿絵がつき…挿絵が増えて「絵本」!絵だけで物語を語るようになって「漫画」!
その絵を動かして「アニメ」!お話を実際の<読み手>が演じて「演劇」!そして「映画」!<読み手>がお話の主人公を動かす「ゲエム」!
-藤田和日郎/月光条例 第27巻
第24条【かぐや姫】(68)物語は死なずより抜粋
この台詞を個人的には全面的に支持している。
閑話休題。なぜここで物語のことを語ったか。
それは
「筆頭主人公になりうるものは、少なからず魅力と器量を持っている」
からだ。
ちなみに魅力と言っても肉体由来のもの、精神的なもの、社会的なものなどあるが
肉体由来のものが一番解りやすくはあるだろう。
精神的なものならば自分の名誉や誇り、社会性なら階級や社会的地位などがある。
そして器量とはすなわちプラスの感情を以って他者を思うこと。
つまり許す、認める、愛する等である。
他者を許さないものは単純に戦争狂であり、魅力を欠片も持たない。
つまり戦争状態の人間からは魅力が消えていくのだ。
戦争をしていれば、相手のことを的だと思ってもなんの問題もない。
そんな戦争がどこにあるかと言うと、個人的には
義務教育下だと思っている。
(校則で衣服や容姿を規制するのはおそらく生徒の魅力を学校より下げる為≒学校より尊敬できる者をなくす為だと思っている)
日本人が最も早く触れる戦争、それが義務教育だと過激な意見を持っている。
そしてそれは国民の三大義務にある労働でも同じことになる。だが戦闘における魅力は人間性ではなく
業務遂行能力と同義にされるのである。
学校ならテストの問題をより多く解き、相手より早く走る。
労働の場においては仕事がどれだけ出来るかが魅力を測る値になっている。
戦争と同じ考えならつまり「武力=魅力」なのだ。そして数値が大きければそれだけ最高である。
(もっとも義務教育以下の知性だと有無を表す1と0、程度を表す∞と0位しか概念になさそうだが)
さらに言えば魅力を伝えられる肉親もそうそういないだろう。
ひどいものになれば血のつながりを以って絶対服従を求めることもある。
絶対服従は非道な行為ではあるが、親自身が法の壁になっていることもある。
だから「かわいい幼馴染が隣に住んでいる」って、それだけで日本じゃ
主人公候補になりうるのだ。
なぜなら
「家族の外にいて」「身近に存在する」「肉体的魅力を持つ者」がいることで
肉体的魅力に対して免疫が生まれるのだ。
これは非常に重要な能力である。
なぜなら
フィクション/ノンフィクション問わず魅力に耐えられる
=物語に耐えられる
=主人公足りうる人間の器に耐えられる
のだから。
だから魅力的な主人公を見ただけで「尊い」と言って倒れているようだと物語は読めないのだ。
これが義務教育が魅力の存在を消滅させた結果である。
(さらには「耐える/防ぐ/生き残る」と言った命に関連することも否定された部分もある)
当然そういう言葉が出る場合、物語には耐えられない。
主人公が他者への思いを持つこともある。その思いの属性が正であるだけで倒れるだろう。
筆頭主人公にとって現実世界の物語なら3次元。
絵で書かれたら2次元。
文字だけで書かれたら1.5次元ぐらいだろう。
では1次元とは何か。
年表、所為「キャラクターの履歴書」である。
要は時間軸一つだけ。コレが読めないと結局主人公の魅力の根幹が読めないのだ。
さらに言うと0次元は点、すなわち
「そのキャラクターが
存在しているか否か」
である。
魅力に耐える力がなければ主人公のいないないばあだけでダメージを受ける可能性がある。
魅力を持つキャラが「いないいない」:「しんどい」「無理」
魅力を持つキャラが「ばぁ」:「あっあっあっ」「尊い」「無理」
キャラクターに魅力があれば、それを演じる演者にも同じぐらいの魅力は必要である。
そうでなければつりあうことがない、のだが
魅力に耐える能力がないと、双方の魅力で折れてしまうのだ。
天秤の量皿に1kgずつのせればつりあうのは間違いないが
天秤の支柱が10gまでしか耐えられないと…そういうことである。
最後に、前回5色のマナの話をしたが、上で挙げたS.P.E.C.I.A.L.がどの色に属するか。
白:耐久力
青:知力、感知力
黒:マイナスの特徴(それを得る代わりに使用可能な経験値量が増える)
赤:魅力、幸運度、敏捷性
緑:筋力(敏捷性も多く絡む)
こんなところだ。