「いやーおっそろしく低確率だな。」
注:ここでいうドロップ率1/2048はコイントス11連続表と同じ確率です
うん。でもこれよりもっと確率低いものがあるんだよ。
「なんだ?まあはかいのてっきゅうのドロップ率は1/4096だけど。」
注:コイントス12連続表
いや、一般社会で。
「まあ宝くじはそんなもんだろうけど。」
いや、人間愛を理解する確率。
「…おい待て。さとりのしょ手に入れるより確率低いって?どのぐらいだよ。言って見ろよ。」
人間愛を理解できる確率ってのが1/2916。
「…おい待て、愛はどこにある。というよりその確率は何に基づいている。」
一応GURPS準拠なんだけど、これねえ…「汎用RPGシステム」と銘打ってるだけあって
人間の不確定性もロールプレイできるわけよ。
ガープス・ベーシック 第4版 キャラクター
Amazon
|
ガープス・ベーシック―汎用RPGルールブック
Amazon
|
このゲームだと基本能力が筋力、敏捷性、知力、耐久力とある。
ここではあえて知力だけ取り上げるけど
知力はその人間のIQの1/10の値になるそうで。
つまり人間平均IQ=100なんでGURPSでの知力は10。無論高める事もできる。
(このゲームは基本能力そのものを高める事が一番経験値が必要)
で、なんで10という値を基準にしてるかというと
サイコロ3個を振って10以下を出す確率=ちょうど50%なのよ。
以下サイコロ3つを振ったときにその目が出る確率
3:1/216 4:3/216 5:6/216
6:10/216 7:15/216 8:21/216
9:25/216 10:27/216
10以下ということはこれら全ての目が成功となるので
全部あわせて確率は108/216=1/2となる。
あ、ちなみに10と11、9、と12みたいに鏡写しになってる場所が出る確率はまったく同じなんで。
「…そこまでは解った。で、知力判定だよな。サイコロ10以下だよな。なにがどうとち狂ったら
成功率1/2916なんて低確率で人間愛理解できるなんてことになる。」
このゲームシステムってねえ、「技能なし値」ってのが存在するのよ。
つまり初めてそれを行ったときに判定する場合滅茶苦茶成功率が低くなる。
ちなみに難易度にもよるけど、一番簡単なもので能力-4、難しくなると能力-6が基準になる。
難易度:至難になると判定が行えない。
知力判定になると「まったく知らない事」というか「概念の外にあることの理解」って感じか。
「…まさか人間を愛することの理解に対して『知力-6』の判定を求めてるのか?」
うん。厳密には『人間である事の理解』を『愛するという事の理解』で
それぞれ知力-6の判定。
「じゃあ判定しないほうがマシ、か?」
まあ一応。あとこのゲームねえ、「判定を行わない=通常の失敗」となって
こっちのほうが大惨事を防げる場合があるのよ。
つまり奇跡的大成功と致命的大失敗の確率も計算されてる。
ゲーム的には
・目標値が4以上でサイコロの目が3以下=奇跡的大成功
・目標値から10以上下回った場合、それも大成功
(目標値16[成功率98.4%]で6以下。奇跡的大成功は最大6まで)
・サイコロ3つで17を出したら必ず自動的失敗、18で致命的失敗
・目標値から10以上上回った場合、それも致命的失敗
ちなみにこのゲーム、成功率が0%以下なら絶対に成功しない。
目標値2だとサイコロ3つで2以下を出す事は出来ないでしょう。
ただ12以上で致命的失敗をする。その確率は81/216=37.5%だ。
それを避けるために判定をせず失敗するというのがある。
まあ、「生兵法は大怪我の元」って奴で。
「じゃあ…人間を愛する確率って…」
ざっくり場合分けする。
人間である事を理解する確率
(概念の外であるため目標値が知力-6=4以下で判定する)
奇跡的成功(サイコロ3つで3):1/216
成功(サイコロ3つで4):3/216
失敗(サイコロ3つで5~13):177/216
致命的失敗(サイコロ3つで14以上):35/216
愛するということを理解する確率
(概念の外であるため目標値が知力-6=4以下で判定する)
奇跡的成功(サイコロ3つで3):1/216
成功(サイコロ3つで4):3/216
失敗(サイコロ3つで5~13):177/216
致命的失敗(サイコロ3つで14以上):35/216
「成功以上2連続(計算機をカタカタカタ)、つまり4/216=1/54の2乗で1/2916か。」
そうなるね。ちなみに2連続で致命的な失敗をする確率が大体1/36。
人間性が手におえない存在になる。
「高々人間を愛することだけでか?」
うん。どこからもそれを教えてくれないもの。
親も学問も周りの人も
それこそあらゆるメディアも。
まさに「悟りを開く」の境地が必要。
「だとよぉ、親がそれを教えてくれるもんだろ。」
そういうように親という身近な人間が人間愛を教えられるなら
どれだけ成功率が上がるかは次回に回してみよう。