前回が心底暗い話だったので今回は「功」の部分を書く。
改めて書くが、ゲームのもたらす功の要素は
「楽しさをもって知るきっかけになる」
ということ。TCGはまさに目の前にいる人とのコミュニケーションツールになりうる。
実際反応があったほうが面白いものである。
アーケードのTCGの店内大会に参加したことはありましたがそこで実感したことは
「強いカードは『悪い』」ではなく
「強いカードを『切り返したときに一番盛り上がる』」ということ。
これも目の前に人がいるからわかったことであって
一人で対戦してたら絶対解らなかったこと。
これはまさに人を介して「知るきっかけ」である。
またゲームで使われれている全く知らない元ネタを知るきっかけにもなる。
一つ調べるだけで結構面白いものである…そういうことをする人間のほうが少数派ではあるが。
RPGのひとつの武器、モンスターの名前、必殺技の元ネタ、語源、
TCGのカード名や能力も実は調べてみると面白かったりする。
ゲームでも日本版と海外版の違いなんかで英語を知るきっかけにもなりうる。
完全に自分の話だが、TCGの英語版のカードに触れて
・英語は日本語の2.5倍前後文字を使う
・訳したときにも台詞の魅力を衰えさせないことが「ローカライズ」
・「いろはにほへと」からおおよそ800年して新しいいろは歌が出来ている
みんなで歌おうABC/Now I Know My ABCと言うカードにそれがある
などを純粋理系の自分が知ることになったのは、完全にゲームのおかげだろう。
これは自分のとんでもない理論だが、このゲームを上手く使えれば
それこそ勉強の、それも「読み書きそろばん」あたりを学ぶにはもってこいなのではないかと思っている。
小学校の算数挫折箇所の2箇所がおそらく「掛け算7の段」と「分数の割り算」なのだが
実はこのあたりはゲームに攻略法がありそうなのである。
掛け算の段に関しては「いきなり7の段からはじめてしまえば良い。」
なぜならそれをスタートにしてそこから2の段、3の段と上げてもう一度7の段をやらせれば
確率は低いが「わかる…あの時ボッコボコにされていたものがわかる!」となりそうではある。
実はこのやり方はFF2の開始直後に「黒騎士に全滅させられる」という物語の展開を基にしている。
(中盤でこの黒騎士は普通に倒せるのである)
ここのサイト参照。7の段黒騎士説もご理解いただけるかもしれない。
そして分数の割り算。これを「なんで分子と分母ひっくり返すの」という人も多いのだが
割り算を「同一の数による連続した引き算」と出来ればあとは
「相手のハートは4つ、攻撃1回でハートは1/8減少。何回で攻撃すれば倒せる?」
これが実は「割り算」になるのである。
(元の数を『割る数を単位として考える』というのが割り算であるが、上のほうがわかりやすそうではある)
とまあ、ものは使いようではある。
計算なんてポケモンTCGで学んでいるだろうし。
(カードに+,-,×までは使われている。割り算の記号だけはないがコイントスによる確率計算は割り算を使用する)
とにかく話を戻せば、ゲームを「楽しく新しい知識を得るための足がかり」として使うならこれほど強力な要素はないのである。